Unity 2Dゲーム作成 備忘録

Unity(2019.4.15f1 → 2020.3.11f1)でつまづいたところをメモしていきます。

ゲームのローカライズ、何語がオススメか?

最初に断っておくと、私は趣味でゲームを作ってるだけの素人なので、確固たるエビデンスがあるわけではないことをご了承ください。
私の経験からいうと、「このへん狙い目だな〜」と思った…ってだけの話です。
(しかも、そんな目新しい話でもないと思います。)

 

私は、趣味でゲームを作ってweb上で無料公開しているのですが、私のサイトはどう言ったわけか日本人の来訪者が少ない(少なかった)です。最小で10%しか日本人がいなかったこともあります。
じゃあ、どこの国が一番多いのか?というと、言わずと知れた、中国です。
40%くらいは中国からの来訪者で、次が台湾。台湾は20%くらいのことが多く、その次に僅差で日本…ということが多かったです。
その他は、アメリカ、ロシア、EUが少量ずつ、あとはいろんな国から1〜3名…といった感じです。
(ちなみに、私は日本語で日本人向けにしか宣伝活動したことがないですが、なぜかこのようになってしまいました。多分、中国人の口コミ力がすごいのだと思います。)

 

そんなある日、来訪者の構成に激変が起きました。
スペイン語圏からのアクセスがうなぎ上りになったのです。
どうやら、メキシコのYouTuberが私のゲームをチャンネル内で取り上げたようで、あの絶対不動だった中国語圏(中国+台湾)からのアクセス数をあっという間に凌駕しました。
話題になったのは素直に嬉しかったのですが、「これもそのうち、すぐ下火になるんだろうな…」と思っていました。(バズりは、沈下も早いので。)
しかし、私の予想に反してスペイン語圏からのアクセスは、3年経った今もそこそこあり、中国(単体)並のアクセスを保っています。

 

なぜそうなるのか?というと、スペイン語を話す国が、思った以上に多いことに要因があります。
調べたところ、スペイン語公用語とする国は、21カ国あるようですね。
スペイン語話者も、中国語に次いで多く、世界2位なのだとか。

スペイン語の世界

21カ国のうち、どこか1つの国に刺されば、残り20カ国に広まる可能性が高いわけです。
これは中々魅力的です。
現在の私のサイトでは、4〜10位までスペイン語の国です。
もちろん、10位以下にも、様々な国に混ざってスペイン語の国が多数エントリーしています。
しかも、アメリカや(スペイン以外の)EUからのアクセスも増えました。
(スペインは10位以内に入っているので、「スペイン以外のEU」の話です。)
これは、言わずもがな、アメリカやEUスペイン語の話者が多いからです。
アメリカは一時、スペイン語話者が増えたことが問題となった時期がありましたし、EUは、EU内でいろんな国の人が移動しているため、スペイン語話者がEU内に散らばっているのだと思います。(ただの推測ですが)

 

それまで私は、「ローカライズするなら、英・中くらいかな…」と漠然と考えていたのですが、この出来事にあってからは「ひょっとしたらスペイン語って、英語より影響力があるのでは?」と思うようになりました。
また、中国は確かに人口は多いですが、広まっても中国1カ国でしかありません。
「いろんな国の人に知ってほしい」と思うなら、スペイン語の方が断然有利です。

 

話は少しそれますが、有料ゲームを作られている方もいらっしゃると思いますので、思い出した話を少し。

↓のページで、DMMの開発者の方が面白いことを書かれていました。

DMMのログイン・会員登録周りの多言語化対応 - DMM inside

中華圏のユーザーは英語圏・日本国内のユーザーに比べて課金率とARPPUが低い状態であることをデータ上で確認できていました。

そんなわけで、より高い精度の英語表記と、新たに中国語(繁体字)の対応をすることになりました。


どうやら、爆買いのイメージとは正反対に、中国人はあまりお金を落とさないようです。
実は、近所の焼き鳥屋(飲み屋)の店主が、「中国人は何も注文しない。4人で来て焼き鳥1本頼んで、あとはこっちが焼き鳥焼いてるのを見てるだけ」(中国人に限らず、外国人にとって、レストランの調理風景を見られるのは珍しいようです)と言っていて信じられなかったのですが、DMMの記事と照らし合わせると「然もありなん…」といった感じなのでしょうか。
(とはいえ、スペイン語の国が多い南米も、そこまで裕福ではないでしょうから、似たり寄ったりの状況かもしれませんが。)

 

ちなみに、今の私のサイトのアクセス構成ですが、無事に日本人が戻ってきて、日本人のアクセス数が50%にまで増えました…!
理由は、ゲームをパソコンだけでなく、スマホでもプレイできるようにしたからです。
噂には聞いていましたが、「パソコンなし、スマホのみ」という層がこんなにもいるのか…!と本当に驚きました。
増える直前は、日本人のアクセスは10%にまで落ち込んでいたので、アクセスが一気に5倍に増えたことになります。
時代はスマホなんですね。
周回遅れですが、いろいろ勉強になりました。